Ideal Idolはてな支部

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【資料】【旧枠モダン】メタゲームまとめ ~ゴブリン革命~

(本記事は狐の社・二社目閉鎖に伴い消滅してしまう記事を、管理人の許諾を得て全文を転載したものです。)

 

神は言われた。「ゴブリンあれ」。

こうして、ゴブリンがあった。

――創世記 1章

 

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 前回、GP秋葉原において新進気鋭の《ゴブリンの戦長》を擁する赤単ゴブリンが優勝し、更に《罠の橋》《物語の円》系コントロールが歴史の表舞台に姿を現した。

 

旧枠モダンのメタゲームはこの大会によって成立したと言ってもいい。

所謂、“ゴブリン革命”と呼ばれる出来事だ。プレイヤーたちはカジュアルフォーマットなりに勝つために真剣にデッキを構築していたが、それはあくまで情報がほぼ0に等しい所からできたものであって、ただ無垢に最強を目指した結果に過ぎない。この“ゴブリン革命”を通してプレイヤーの中でトップメタが確立され、仮想敵が生まれ、それを前提としてデッキが構築されるようになるわけだ。

 

ここではざっくりと、本当にざっくりとだが旧枠モダンのメタゲームを解説していきたい。

 

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 前大会で優勝を掻っ攫った赤単ゴブリンが最強のデッキ(プレイヤーの人数が少なすぎるのでTier1とは言いたくはないが…)と仮定しよう。では、ゴブリンに勝つにはどうすればいいのだろうか。

 

ゴブリンは前大会の時点で対策される事を想定した上でデッキを構築している。すっかり主流となった《モグの歩哨》や《モグの下働き》、そして1枚挿しの《ペンデルヘイヴン》は《弧状の稲妻》《紅蓮地獄》《雹の嵐》といった生半可な対策カードを乗り越える事ができる。

 

実際に対峙してみると、「成程、メタられた上でそれを掻い潜って勝ってきたんだな」という事が分かる陣容だ。勿論どれも《稲妻》には無力だが、貴重な1マナ3点を《モグの歩哨》に撃ちたくはない。処理すべきロードが後から次々と出てくる可能性があるのだから。そうして温存した結果、《ゴブリンの戦長》の速攻アタックを止めるために《稲妻》を撃ったが《モグの歩哨》が強化されてしまい結局打点が変わらなかった、という事もある。非常に厄介だ。

 

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1ターン目からクリーチャーを展開し、8枚のロードでバックアップし、環境最強火力も擁しており、更に対策カードまで対策しているゴブリンではあるが、結論から言ってしまえば、それを倒す方法は古来言い伝えられる赤殺しのやり方とさして代わり映えはしなかった。

すなわち、ライフゲインとタフネス4のブロッカーである。

 

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 《堅牢な防衛隊》の強さが知れ渡った点も、旧枠モダンにおける技術革命の一つだと言えよう。《セラの天使》も出されれば厄介だが、ゴブリンがトップメタであることを考えると4ゲインがついてくる《堅牢な防衛隊》に理があると言える。

白いデッキの新たなスタンダードが確立された瞬間である。

 

旧枠モダンにおける数少ないサイクリング持ちである《新たな信仰》は腐りにくく、デッキに投入しやすい点が評価されている。筆者もまさか旧枠モダンがメインから12ゲインされるフォーマットだとは思っていなかった。

 

ゴブリンを倒すために速度を一段階落として除去とバリューの高いクリーチャーで抑える中速デッキが流行ると、今度はそれを食いに行くデッキが流行るのは必然と言えよう。

速度が遅くなれば、前回のグランプリで頭角を顕したようなコントロールデッキが長期戦を仕掛けてくる。どれだけライフを整え、大きいクリーチャーを並べても《罠の橋》と十分なマナが出そろった後の《物語の円》《聖なるメサ》には無力であり、攻撃の手を緩めれば真綿で首を締められるようなゆっくりとした死が待っている。

 

個人的には置物対策としてメインから《エルフの抒情詩人》《エルフの潰し屋》《荊景学院の戦闘魔道士》を採用できるエルフにチャンスが回ってきたのではないかと思っているがそれが正しいか否かはまだ分からない。

 

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 極端に遅いデッキに対して、ゴブリンやバーンは《魔力のとげ》で更に対策できるものの、ミッドレンジ帯のデッキでは1枚1枚エンチャント破壊を合わせるしか対抗策が存在しないのも厳しい点だ。《帰化》や《解呪》を枚数入れたいがデッキの地力が落ちてしまう。対応したいカードがアーティファクトとエンチャントと分かれている点も対策のしにくさに拍車をかけている。カードとしては強いのだが、《天啓の光》などは範囲が狭いのが厳しい所だろう。

 

長期戦まで考えると《道化の帽子》などの滅茶苦茶なアンチカードが増えてくるのも問題だ。言ってしまえば「ミッドレンジという言葉が存在しない頃のカードでミッドレンジをしている」わけなのだから、逆風は仕方のないことだが…。

 

何にせよこの辺りから旧枠モダンというフォーマットがわけがわからなくなってくる。

 

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▲この辺りのカードを見ていると何が正しいサイドか分からず頭痛がしてくるのは筆者だけだろうか?

 

また、最近はランデス戦術もそうした中速以降のデッキに対して有効なプランだと評価されている。《石の雨》《なだれ乗り》《破砕》を擁する赤に、《涙の雨》《汚れ》の黒か《忍び寄るカビ》と《すき込み》がある緑を加えるのがいいだろう。

 

土地破壊をメインの戦術にしないデッキでも、《なだれ乗り》は強いだろうし、《忍び寄るカビ》《汚れ》はギリギリ採用圏内な空気がある。やはり今こそ《なだれ乗り》なのではないか?という議論も研究チーム内で起きたほどで、実際に《なだれ乗り》を《蘇生》と《永劫の輪廻》で使い回すデッキも現れ始めた。

 

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前大会の決勝戦でゴブリンと鎬を削った赤青のアネックス・ワイルドファイアも良い選択だと言えるだろう。いまいちカードが弱いと言われ続けていた青にもここでチャンスが生まれてくるわけだ。

 

だが、ランデスに向かっていくとまたしても「ゴブリンきつくね?」という課題が生まれる。コントロールランデスを狙う速度帯でメタゲームが一周する…かと思いきや実際は各色に大量の対策カードがあるため本質的にはここで一周していてもカード選択で有利不利が絶妙に変わったりともう滅茶苦茶なのである。

 

ここでもっともらしくメタゲームがどうだの有利不利がどうだのと話していても第1回GP秋葉原に参加した全員が次のGPT(ただの店舗大会)にはデッキを変更しており、新規も含めて既に16デッキ全てが別物であることが確認されている。実は我々は架空のゴブリンや架空の罠の橋と戦っていただけだったのか?という猜疑心に満ちた発言も散見され、第2回GP秋葉原本戦を前に情報が恐ろしいほどに錯綜している事が分かる。

 

ここで紹介したメタゲームも結局のところ流れの大筋をかいつまんで解説しただけであって、「罠の橋で詰まないバーンはどうだ」とか「メガハンデスは白いコントロールに有利取れる」だとか「《堅牢な防衛隊》を4積みしたら普通のデッキに普通にパワー負けした」だとか様々な言説と試行錯誤の痕がある事も追記しておこう。

もはや何が正しいか誰も分からない、さながら迷宮の様相である。

 

ちなみにランデスが環境を席捲しないように《聖なる場》というセーフティも存在していたりする。なんなんだこのフォーマット。

 

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 …というわけで、研究のしがいがあり過ぎて何も分からないフォーマットという雰囲気だが、GP秋葉原を通して全プレイヤーの中で共有された事実もある。

 

このフォーマットで強い色は赤と白の二色であるというものだ。

赤と白。この2色がとにかく強い。プレイアブルなカードが多いのは勿論、《稲妻》や《神の怒り》などの飛びぬけたパワーを持ったカードが複数あり、そのうえで白はサイドカードの殺意が半端ではない。赤は赤で一部のアグロ用パーツや火力が凄まじい威力を誇っている。

現状、赤と白を入れないでトーナメントレベルに達しているデッキはそう多くはない。単色デッキでもどちらかをタッチしてサイドボードを補強すべきと言われている。

 

もしかしたら、ここに環境を読み解く鍵があるのかもしれない。

 

第2回GP旧枠モダンまで1ヶ月を切ったが、ベテランプレイヤーを含め誰もが「旧枠モダンよくわかんねぇ…」と呟いているのが現状だ。最初の大会によってメタゲームが確立されたかと思いきやそれが更に新たな混乱と迷走を生んでいる感もあり、このフォーマットの奥深さを感じざるを得ない。

 

 

そんな奥深いフォーマット、旧枠モダンの次の大会は7/1の日曜日だ!

初心者も歓迎。旧枠モダン歴2年のベテランプレイヤーが優しく教えてくれるぞ。

この記事や、前回前々回の旧枠モダン記事で興味を持った新規プレイヤーは是非とも秋葉原に集まってほしい。一緒に旧枠モダンの奥深さを体感しよう!

 

twipla.jp

(元記事掲載日時:2018/06/12)

【資料】【旧枠モダン】Deck tech 白単コントロール

(本記事は狐の社・二社目閉鎖に伴い消滅してしまう記事を、管理人の許諾を得て全文を転載したものです。)

 

GP秋葉原のメタは再三言われるように混沌そのものであった。

 

各々が探求した“最強”を表現するこの舞台で、白系コントロールを選択した者はどれだけいただろう。推測されていたメタゲームから外れつつも、完封に近い形でメインゲームを取ることのできるパワーを持つ。そんな“原石”、白系コントロールを発掘できたものはどれだけいただろう。

 

 

その中でも特に奇抜なデッキを使用していたプレイヤーがいた。

 

柏の旧枠モダン研究チームの一人であるヒヅキが持ち込んだ白単コントロールと対峙した対戦相手は絶望の表情を浮かべていた。それを見た筆者は思わずそれをファインダーに収める。「絶対に勝てない」、その場にいた誰もが直接言いはしなかったが、そう心で感じることのできる凄惨な場が広がっていたのだった。

 

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▲クリーチャーのどれかが《罠の橋》と《物語の円》と《氷の干渉器》を抜けたとしても、3枚の《砂漠》と《鋸刃の矢》で瞬く間に撃ち落とされてしまうだろう。

 

「すごいデッキがあった」

「完封されてしまった」

「壮絶なサイドボードだった」

この白単コントロールは会場内でそんな断片的な情報と共に語られ、GP秋葉原が終わる頃にはほぼ全ての旧枠モダンプレイヤーが知る所となった。

 

同人フォーマットでありながらも大々的に行われ、小さくともひとつの大会として成立させようと奮闘するスタッフの尽力が功を奏し、GP秋葉原を境に旧枠モダンは人から人へと少しずつではあるが広がりを見せている。GP秋葉原に行くことができなかったプレイヤーと、これから旧枠モダンを始めようというプレイヤーのためにも、この場で“Deck tech”の名を借りてこの独創的なデッキを紹介するとしよう。

 

ヒヅキの「白単アーティファクトコントロール」/ 2018/4/15 GP秋葉原TOP8

土地 23

4 《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》

4 《砂漠/Desert》

15 《平地/Plains》

 

クリーチャー 5

2 《鋼のゴーレム/Steel Golem》

3 《宝捜し/Treasure Hunter》

 

エンチャント 6

2 《聖なるメサ/Sacred Mesa》

4 《物語の円/Story Circle》

 

呪文 8

4 《神の怒り/Wrath of God》

4 《今わの際/Last Breath》

 

アーティファクト 18

4 《精神石/Mind Stone》

2 《星のコンパス/Star Compass

2 《友なる石/Fellwar Stone》

4 《罠の橋/Ensnaring Bridge》

2 《氷の干渉器/Icy Manipulator》

4 《鋸刃の矢/Serrated Arrows》

 

サイドボード

4 《石臼/Millstone》

3 《道化の帽子/Jester's Cap》

3 《象牙の仮面/Ivory Mask》

2 《解呪/Disenchant》

2 《沈黙のオーラ/Aura of Silence》

1 《名誉の道行き/Honorable Passage》

 

 

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▲以上がこのデッキの全貌である。並外れたデッキではないだろうか。

 

旧枠モダンは絶妙なバランスで成り立っているフォーマットだ。

 

文句なしに強いカードが少なく、(一部の恵まれた部族デッキを除いて)色を少なくしたならば相応にデッキパワーを下げる必要が出てくる。強いデッキを組みたいならば安定性という一面をある程度諦める覚悟をもって色を増やさなければならない。

これはコントロールデッキにおいて顕著な傾向が見られる。理由としては、ロングゲーム上等の構築をするためタップインデュアルランドの採用ができ、比較的小さなリスクで多色化が可能な上、多色化する事によってデッキの穴を埋める事ができるからだ。ジェスカイコントロールなどがその良い例であろう。

 

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▲カード単体として見ると非常に弱いが、大変貴重な二色ランドなのである。

 

…といった事情もあり、コントロールデッキの色が増えたというケースはありふれたものであるが、調整の結果色が減ったという話はさほど聞かない。

このデッキはどういった経緯で白単色でコントロールをすることになったのだろうか。製作者であるヒヅキ氏へのインタビューを交えて解説していこうと思う。

 

――「…というわけで、インタビューを始めさせていただきます。白単でコントロールというのはかなり異質に思えますが、白単になった理由を教えていただきたいです

 

ヒヅキ「それは勿論、他の色が必要ないからだね」

 

――「青の打消しや黒の除去が無くともコントロールしきれる自信があった…という事でしょうか」

 

ヒヅキ「そう。最初は青白コントロール、というかミルストーリーから構築を始めたんだけど、除去は白のものも十分強いし、カウンターを切らないといけないカード自体が少ないんだよね。大体は通してもその後どうにかできる。ドローも《罠の橋》と相性が悪いし、調整していくうちに青は要らないなと」

 

このインタビューにおいてヒヅキは《罠の橋》《物語の円》《神の怒り》で多くのデッキは止めることができ、それ故に色を足すデメリットが目立つと言っている。相手のエンドに《聖なるメサ》や《物語の円》を全力で起動する際にも三色デッキだとペインランドから1点支払わなければならないだろうし、コントロール同型戦でドローを撃てばそれだけライブラリーアウトが近づいていく。《砂漠》を4枚採用できるのも多色デッキにはない利点だ。

 

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▲これらのカードは白単だからこそ、より力を発揮することができる。

 

 

 

――「かなり細かいシナジーや調整の痕が見られるデッキですよね。このデッキのシナジーについて語ってもらえませんか?

 

ヒヅキ「例えば《精神石》なんかのマナアーティファクトが8枚も入っているけど、これは《神の怒り》《鋸刃の矢》《氷の干渉器》の4マナ域へジャンプしつつ、《罠の橋》を機能させるために手札を使い切るのを早める事ができる」

 

――「なるほど。《精神石》以外の《星のコンパス》や《友なる石》はあまり強いカードに見えませんでしたが、そう考えると8枚採用も頷けますね。《宝捜し》の使用感はどうでしたか?」

 

ヒヅキ「良かったよ。このカードは強い。《宝捜し》が本当に輝くのはサイド後なんだ。見ての通り《道化の帽子》を使い回せるからね」

 

《宝捜し》で《鋸刃の矢》を使い回す動きはアグロデッキに対する強力な一手となり、また《精神石》でカードを引いたり、壊された《罠の橋》を貼りなおすこともできたりと、《宝捜し》は状況に応じた非常に柔軟な動きができる一枚だ。サイドボーディング後はその役割が一変し、《道化の帽子》連打によって相手のキーカードを抜いていく。この動きはコンボデッキ全般への対策になる上、勝ち手段を数枚のカードに頼るコントロールデッキに対しても有効だ。果たしてこのシナジーと《宝捜し》の強さに気付いたプレイヤーはどれだけいただろうか?

 

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▲旧枠モダンプレイヤーたちが感嘆した《宝捜し》。その発想はなかった。

 

――「《道化の帽子》を使い回す動きはかなり話題になっていましたよね」

 

ヒヅキ「まぁそれでもアネックスワイルドファイア相手に手札に最後の1枚の《シヴのヘルカイト》を持たれて負けたりしてたんだけどね」

 

――「それはまぁ、噛み合いですよね…。流石に《道化の帽子》を二度も三度も使われたら多くのデッキは黙ると思いますよ。さて、一見弱点の少なそうなデッキに見えますが、ヒヅキさんの考えるこのデッキの弱点はどのようなものですか?

 

ヒヅキ「今回のトップ8だとアネックスワイルドファイアはキツいかな。打消しがないしね。あとはクロックパーミッションがいるんだよね※?あれも駄目だ。《消えないこだま》や《石臼》みたいなカードも厳しいかな。これはサイドに《象牙の仮面》を取っているけど、《罠の橋》軸のデッキが意識されて今後コントロール側のプランがライブラリーアウトに寄ってくるとかなり嫌だね」

※《空飛ぶ男》《トゲ尾の雛》等を《巨大化》系スペルと《マナ漏出》などのカウンター、《ブーメラン》などで補佐する「グランビル」の事を指していると思われる。

 

――「今回優勝のゴブリンに対してはどう見ていますか?」

 

ヒヅキ「安定して勝てるわけじゃない。直前で《ゴブリンの戦長》が増えたのはかなり痛かったね。あれから《包囲攻撃の司令官》って流れは流石にキツイ。パワー1と2だしね。《今わの際》を4枚に増やしたから十分対応はできると思うけどね。サイド後の《魔力のとげ》もかなり痛いね」

 

――「なるほど、やはり強いと」

 

ヒヅキ「まぁ、頭一つ抜けてる印象だね。とはいえ今回でゴブリンが強いのは周知されたから強烈にメタられていくと思う。白単でもまだまだガードを上げる余地はあるよ。今回は採用しなかったけど、飛んでもいないし山渡りも効かないから《精油の壁》なんかはかなり安心できるだろうし。《ウルザの鎧》あたりの詰むカードもあるし」

 

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▲まだまだメタる余地はある。ゴブリンの存在感が強くなればこれらのカードも顔を出すだろう。

 

――「まだまだ構築も発展途上ということですね。今後メタゲームに対応した型が出てくるのが楽しみになりますね。では最後に今後の旧枠モダンのメタゲームについて更に詳しくお聞きしてもよろしいですか?

 

ヒヅキ「さっき言ったようにゴブリンが頭一つ抜けて強いからゴブリンvsコントロールの構図にはなると思うな。コントロールは対コントロールをどれだけ意識するかが重要になってくるはず。《罠の橋》にも《物語の円》にも引っかからない勝ち手段が必要だよね。ライブラリーアウトや《苛性タール》みたいなカードは強いかもしれないな」

 

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ヒヅキ「スペルも生物も強いものが限られている中、置物がめちゃくちゃ強いものが多いっていう旧枠モダンの特徴が今回周知されたと思う。置物対策はかなり重要視されることになるんじゃないかな。ただ《解呪》や《帰化》をメインに積むわけにもいかないから、ここがどうなるかだよね。《化膿》でもあれば違ったんだけど。ここにどう折り合いをつけるかが難しくて、面白い所でもあるね」

 

――「メインに置物対策を積むのが難しいというのが旧枠モダンの現状ですからね。まだまだ発展途上の旧枠モダンでは、メタゲームが確立されたここからが本番でしょうね。本日は貴重なお話をありがとうございました」

 

《罠の橋》と《物語の円》を携え、ゴブリンと共にメタゲームの先駆者となった白単コントロール。多くの旧枠モダンプレイヤーが賞賛したこのデッキは、狭い旧枠モダン界隈で無視できない存在になっていくだろう。

 

(元記事掲載日時:2018/04/30)

【資料】2018/4/15 GP秋葉原(旧枠モダン) メタゲームブレイクダウン

(本記事は狐の社・二社目閉鎖に伴い消滅してしまう記事を、管理人の許諾を得て全文を転載したものです。)

 

2018年4月15日。

ウィザーズ・オブ・ザ・コースト日本支社からほど近いとある会議室で、史上初の旧枠モダングランプリが開催された。

 

旧枠モダン。

モダンリーガルでかつ旧枠が存在するカードで対戦するというユニークなフォーマットであるが――ここで多くを書く必要もないだろうから、フォーマットのルールを理解している前提で話を進める。

初めての方はまず下記の「旧枠モダン案内」を参照してほしい。

 

old-flame-modern.hatenablog.jp


このフォーマットは非公式の同人フォーマットに他ならない。

 

インターネット上にはMTG関連の様々なサイトが存在するが、当然ながら未だ旧枠モダンに対応しているものは少ない。故に、この未開拓フォーマットを志すプレイヤーたちは皆一様に同じ事を考えただろう。「情報が不足している!」と。


各コミュニティでのゼロからの地道な研究と、噂話程度に流れる数少ない情報から構築されるデッキ。知識と経験により推測されるメタゲーム。どんなデッキが強いのか?どのカードが弱いのか?何も情報が無い。何もかもが手探りだった。
そうした暗闇の中、数多のプレイヤーが己の知略の全てを賭して生み出したデッキが、この記念すべき場で花開こうとしている。
筆者は断言する。彼らは“開拓者(パイオニア)”なのだ

 

では、彼ら開拓者たちがGP秋葉原という晴れ舞台でどのようなデッキを選択したか、本大会のメタゲームをデータという一面から見てみるとしよう。

 

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・全体の傾向

GP秋葉原のメタゲームを一言で表すならば“混沌”であろう。


見ての通りトップ8に同じデッキは1種類たりとも存在しない。使用率は全てのデッキが12.5%という、前代未聞のメタゲームが形成された。
図らずもこのGPは、全ての参加者が脳内で描く、思い思いの“最強”を表現する場となったのだ。


しかし、それでも全体の傾向というものは存在する。本大会トップ8のアーキタイプを大まかに分類してみると、アグロデッキが2種類、ミッドレンジデッキが1種類、コントロールデッキが3種類、コンボデッキが2種類となっている。ややコントロールが多い事に気付いただろうか?

環境に関する情報が圧倒的に足りない大会でコントロールデッキを握るというのは、一見無謀な挑戦のようにも見えるが、真意は如何なるものなのだろうか。

この先では更にこれらをアーキタイプごとに細かく分析していく。

 

 

・アグロ・デッキ

「メタゲームが固まる前の環境ではアグロを握るべきである。」とは有名な話であるが、旧枠モダン環境においてもそれは正しいという事が実績によって証明されている。


アグロデッキの王者、現在最高の使用率を誇る紛うことなきtier1“黒赤ゾンビ”は当然の如くその強さを見せつけており、トップ8進出率は脅威の100%を誇っている。
《アンデッドの王》《アンデッドの戦長》《不吉の月》という12ロード方式を取るこのデッキは非常に安定して高い打点を引き出す事ができ、《稲妻》と《火葬》といった優秀な火力も同時に採用できることが強みである。
《萎縮した卑劣漢》でナチュラルに墓地対策ができる点は《巧みな軍略》再録によって躍進したスレッショルドやフラッシュバック関連のカード、そしてリアニメイトにも強い。


黒赤ゾンビは初期からマイナーチェンジを繰り返しながら今なお残り続けているデッキでもあり、練り込みは十分だ。アドバンテージ獲得手段に乏しいという点以外隙のない極めてパワフルなデッキと言える。

参加者は仮想敵としてまずはゾンビを想定したに違いない。

 

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▲「蛆卑劣漢王戦長」とはゾンビのブン回りを指す有名なスラングである。

 


前評判においてアグロデッキはゾンビが一強であり、“緑単エルフ”“白ウィニーといった他のアグロはその陰に追いやられるだろうと噂されていたものだが、GP秋葉原が開催される約1週間前、突然の復活を遂げたとあるアグロデッキがあった。


その名も“赤単ゴブリン”
《モグの狂信者》《モグの下働き》《ゴブリンの群衆追い》といった高品質なゴブリンを《ゴブリンの王》で補助し、残るライフを《モグの狂信者》の起動型能力や《稲妻》《ゴブリンの手投げ弾》などの火力で削り取る、旧枠モダン制定当初から存在していた古き良きアーキタイプである。

 

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▲ゾンビと同じく、ゴブリンにも意外なほどに高品質なカードが揃っている。

 


安定した強さを持つが、どこか古臭さを感じさせる赤単ゴブリンには開拓すべきポイントが少なく、既に研究され尽くした上で最強になれないアーキタイプとして、昨今のプレイヤーには敬遠されがちであった。

そんなゴブリンに転機が訪れる。


過去のカードを使うフォーマットである旧枠モダンは、新セットのフルスポイラーが公式から発表された時点でそこに記載されている再録カードが使用可能となる。
彼らは新セットで新たな助っ人を仲間に引き入れていた。
旧枠モダン界隈を震撼させるほどのカード――スタンダードやモダンにも旋風を巻き起こすと噂される、あのカードがドミナリアに収録されていたのだ。


《ゴブリンの戦長》である。

全てのゴブリンに速攻を与え、コストを軽減する《ゴブリンの戦長》の再録によって、彼らは《ゴブリンの戦長》からの《包囲攻撃の司令官》という新たな勝利パターンを獲得したのだ!

 

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▲これがどれだけ強力な動きであるかは想像に難くない。

 


予感されるゴブリンの復活。それは机上の空論などではなく、歴とした事実であった。
赤単ゴブリンのトップ8進出率は驚異の100%。完璧と言ってもいいほどの戦績だ。全国10億人の赤単ファンよ、刮目せよ。今ここに、原初のアグロキングが完全なる復活を遂げたのだ。

 


・ミッドレンジ・デッキ
本大会においてミッドレンジはトップ8に1人しか残ることができなかったものの、それは一際インパクトのある布陣でこの合戦に臨んでいた。
一言で言い表すならば“オールスター”という表現が正しいだろうか。
GP旧枠モダントップ8唯一のミッドレンジデッキはご存知“ジャンドミッドレンジ”だ。
《渋面の溶岩使い》《獣群の呼び声》《包囲攻撃の司令官》《双頭のドラゴン》といった旧枠モダンにおけるパワーカードをこれでもかと詰め込んだ絵に書いた様なミッドレンジである。

注釈:旧枠モダンの理念を忠実に反映するならば“デアリガズ”と呼称すべきだろうが、今回は若年プレイヤーへの配慮を兼ねてアラーラの次元名およびタルキールの氏族名を3色の略称として使用することにする。


旧枠モダンにおいて多色地形はペインランド10種、友好色フェッチランド、タップインデュアルランド、《真鍮の都》、《反射池》、《宝石鉱山》しか存在せず、ミッドレンジ帯の三色デッキは常にマナベースの不安に悩まされるものだ。しかしながらジャンドは《極楽鳥》と《不屈の自然》を採用することでそれを解消し、強力なカードをスペースいっぱいに凝縮することを可能としている。

“緑系三色ミッドレンジ”の系譜に連なる比較的安定感のあるアーキタイプだ。

 

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▲《極楽鳥》→《獣群の呼び声》→《獣群の呼び声》フラッシュバックに泣かされたプレイヤーは数知れず。

 


赤と黒を交えたことによる除去の厚さも特筆すべき点だろう。
《稲妻》《終止》に加えて、旧枠モダン最強クリーチャーこと《怒りの天使アクローマ》や諸々のアーティファクトすら除去できる《虚空》までも採用。先程紹介した2種類のアグロを始めとした、所謂フェアデッキを大いに意識した構築となっている。

 

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▲赤黒は旧枠モダンにおける最強の除去を有している。

 


他のトップ8アーキタイプと比較するとシナジーに乏しい構築だが、パワーカードの群れはそんな些細な事を吹き飛ばせる力がある。そう、ジャンドもまたトップ8進出率100%を誇るアーキタイプである。もはやジャンドがミッドレンジの最高峰である点に疑問を抱く者はいないだろう。

 

統計ではアグロ〜ミッドレンジまでの速度帯のデッキ全てに《稲妻》が4枚投入されている。5枚目の《稲妻》としての《火葬》もわずかだが採用されていた。やはりと言うべきか《稲妻》のバリューは圧倒的であり、3点火力は殴れる速度帯のデッキには必須という事だろう。

 

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▲やはり稲妻は強かった。環境を定義する1枚であろう。

 


トップ8に残った強豪たちのデッキには《稲妻》と1:1交換されない《獣群の呼び声》や、タフネス4の《鋼のゴーレム》《稲妻の天使》が散見されている。
既に《稲妻》が環境にひしめき合っており、《稲妻》耐性を持たないクリーチャーを投入するにはリスクが付きまとうという点において強豪たちの意見は一致していたのだ。
《惑乱の死霊》といった一見強力なクリーチャーが意外にもその姿を見せないのは、まさにそういった点を天秤にかけて取捨選択した結果だと言えるだろう。

 


・コントロール・デッキ
コンボかアグロと予想されていた旧枠モダンのメタゲーム予測に真っ向からNoを突きつけるアーキタイプが彼らコントロール組だ。

コントロールと一括りにはしたものの、その実態は旧枠モダンの混迷極まる環境を示すかのように三者三様まったく異なる姿であった。

 

旧枠モダン制定初期において、万能全体除去《神の怒り》に加えて《マナ漏出》や《雲散霧消》などのカウンターを取り入れた青白コントロールはしばしば研究の対象に挙げられていたものだ。今回コントロール組の先鋒として紹介するアーキタイプはその流れを汲む“ジェスカイコントロールだ。

 

このデッキがジェスカイカラーである理由の一つは、タフネス4と攻防一体の警戒飛行速攻という優秀なアビリティが特徴の《稲妻の天使》であろう。
彼女は旧枠モダン最強クラスのスペックを持ちながらも合うデッキが無いと言われ続け、やや不遇な扱いを受けてきたものだが、ここに来て遂に上位陣に並び立つことができたようだ。


《物語の円》《テフェリーの濠》といったエンチャントで敵の攻勢を封じ、前述の《稲妻の天使》や《怒りの天使アクローマ》《聖なるメサ》でフィニッシュするその戦いぶりはただの受け身のコントロールとは一線を画している。

 

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▲どちらもアグロに対して制圧力を持つ。《物語の円》を加えれば堅牢無比な要塞と化すだろう。

 


このデッキの強みはサイド後にコントロール以外の別プランを取れる点だ。
サイド後に除去を減らし重めのカードを入れるデッキに対して《なだれ乗り》を加えることでダメージを稼ぎつつ手を遅らせ、火力呪文を合わせて早期にライフを削り切ることもできる柔軟なデッキなのだ。

《稲妻の天使》を使うならば攻めるデッキであるべきだが、完全に攻める構築にしてしまうとマナベースの弱さから事故率が高くなってしまう。このジレンマをプランの分化という手法で解決したデッキと言えるだろう。


この新鋭デッキもまたトップ8進出率100%という驚異的な戦績を挙げている。
相手によって手を変え品を変え、変幻自在の戦いを見せるジェスカイコントロールは旧枠モダンの新星となるに違いない。


コントロールデッキとして調整される際に、逆に色を減らしたデッキも存在する。
チーム柏のとある強豪プレイヤーが持ち込んだ一際目を引く特異なアーキタイプ――“白単コントロールはまさにその好例だ。
白いコントロールデッキの嗜み《物語の円》と《神の怒り》は勿論完備。《罠の橋》なども投入しアーティファクトシナジーを重視したこのデッキはトップ8の強豪たちも手放しで賞賛するほどの高い完成度を見せている。


この特異なアーキタイプには後ほど「Deck tech」の記事で特別な解説を加える予定だ。今言えることは、このデッキの使用者は確実に増えるだろうし、旧枠モダンをプレイする上で無視できない存在になっていくだろうという予測だけだ。
このデッキを持ち込んだのは8人もの参加者の中でたった1人。

勿論トップ8進出率は100%だ!

 

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▲旧枠モダンにおける“白の嗜み”がこれだ。

 


先の白単コントロールからも分かるように、予想が次々と裏切られるのがこの旧枠モダンというフォーマットだ。重コントロールは青という昨今の常識――というよりも固定観念だろうか。それを打ち砕くデッキはなにも白単コントロールだけではない。


トップ8進出率100%を誇る凶悪アーキタイプ、黎明期より調整を加え続けて今に至る“スクイーバインド”はナヤカラーのコンボ搭載型コントロールと言ったアーキタイプだ。
手札をランダムに捨ててダメージを与える《嵐の束縛》と、墓地から手札へ戻ることができる《ゴブリンの太守スクイー》を組み合わせることで除去手段とフィニッシャーを兼ねる事ができる。

 

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▲旧枠モダンが持つ“可能性”の一片。

 


これ自体は過去にも存在していたコンボだが、旧枠モダン特有のアレンジとして界隈における「プレインズウォーカー」とも言えるカードが採用されている。
旧枠モダン界のプレインズウォーカーとは一体なんなのだろうか?
その答えはこれだ。

 

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▲その勇姿をご覧あれ!

 

 

《愚鈍な自動人形》だ!
プラス能力でカウンターが乗り、マイナス能力でカードを1枚引く。なるほどプレインズウォーカーである。コミカルな見た目だからといって侮るなかれ。スクイーとの強力なシナジーを持つこのカードは《嵐の束縛》と同じくこのデッキのキーカードと断言できる。スクイーとの合わせ技で強力なアドバンテージカードとなる《ゴブリンの知識》も見逃せない1枚だ。


勿論アグロデッキに対する対策も完備されている。
自分から手札を捨てに行くこのデッキは《罠の橋》を強力に使う事ができ、《雹の嵐》は《サルタリーの僧侶》や《ヴェクの聖騎士》にも対応ができる。
《稲妻》で処理出来ない相手を想定した賢い選択と言えるだろう。
こういった特殊なアドバンテージ源と特異なフィニッシュ手段を採用したデッキが勝ち上がる事に旧枠モダンが持つ無限の可能性を感じざるを得ない。

 

統計的に見ると3つのコントロールデッキの内2つが《罠の橋》を4枚投入しており、サイドボードを含めれば3つ全てが《物語の円》を採用している。そして、《神の怒り》も枚数にばらつきさえあるものの3デッキ全てに採用されている。

 

この点は今大会の出場者の対アグロ意識の高さを象徴しており、情報が少ないながらも各々のプレイヤーが「ゾンビとゴブリンはいる!」という想定でデッキを構築した証だ。
また、この結果はっきりした点はもう一つ。旧枠モダンにおけるコントロールの真髄は白にあるという点だ。

 

 

・コンボ・デッキ
メタゲーム及びデッキ解析もようやく終わりを迎えようとしている。最後に分析するアーキタイプ“コンボ”だ。僅か1000枚にも満たない旧枠モダンのカードプールにおいてもコンボデッキといったものは存在する。

 

旧枠モダンとは懐古のフォーマットでもある。そのカードプールには古のコンボパーツが眠りについているのだ。それ故に旧枠モダンにおけるコンボデッキは過去存在したコンボをなぞる形となる。この名に懐かしさを覚えるプレイヤーも多いだろう。まず紹介するのは、神河+旧ラヴニカ期のスタンダードより“アネックス・ワイルドファイア”だ!

 

《併合》と《押収》によって対戦相手の土地を奪い、《燎原の火》をブッ放す。

単純な構造ながらその破壊力は尋常ではない。トップ8進出率は100%と、想定されていたメタゲームの外から予測不可能な一撃を撃ち込んだ形と言える。

《燎原の火》が決まりさえすれば低速デッキはリカバリー不可能――いや、はっきりと言ってしまえば即死に近い状況に追い込まれ、アグロデッキも盤面が無残にも流されトップデッキでの立て直しを強要されることとなる。奪った土地と前もって置いておいた《友なる石》と《精神石》のおかげでアネックス・ワイルドファイア側の被害は最小限というわけだ。《ブーメラン》《マナ漏出》に加えメインに投入された《紅蓮地獄》のために対応力も十分にあり、コントロール寄りのコンボといった印象のスクイーバインドとは対照的にコンボ寄りのコントロールといった様相だ。《罠の橋》の存在を見越し、アーティファクト破壊を兼ねる《破砕》を2枚デッキに組み込むビルダーのセンスも見逃せない。

注釈:スクイーバインドとアネックスワイルドファイアがコンボかコントロールかについては諸説あるだろうが、今回はコンボが決まった際の破壊力を基準にカテゴリー分けをしている。

 

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MTGには様々な攻め方があるが、土地を攻められて動けるデッキはそうはいない。

 

 

旧枠モダンにおけるこのデッキの最大の特徴はフィニッシャー選択だろう。

赤か青で《燎原の火》で流されないタフネス5を持つクリーチャーにはプレイアブルなカードが極めて少ない。悪くてデメリット能力持ち。良くてフレンチバニラがせいぜいだ。今回は《シヴ山のドラゴン》と《シヴのヘルカイト》という条件を満たすカードの中でも最も強力な2種を2枚ずつ散らして採用している。今後はこれがアネックス・ワイルドファイアの基本になっていくだろう。

 

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▲この2枚が大真面目にフィニッシャーとして採用される事に感動を覚えるファンも多いのでは?

 

 

さて。今紹介したアネックス・ワイルドファイアのコンボは事実上の即死でしかなく、相手を動けない状態にした後にフィニッシャーで数回攻撃する事で勝つアーキタイプである。最後に紹介するアーキタイプはそれとは対照的に、20点以上のダメージによる完全な即死を狙う特徴的なデッキである。

マスクス+インベイジョン期より、“再供給ファイア”がエントリーだ!

 

再供給ファイアは《不屈の自然》《爆発的植生》といったランドブースト系スペルを連打し、十分に基本土地が並んだところで《早摘み》によって土地をアンタップ。その後《再供給》から《早摘み》を使い回す事によって大量のマナを出し、《とどろく雷鳴》でフィニッシュするコンボデッキだ。

 

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▲旧枠モダンにはチェインコンボだって存在する。

 

 

基本土地が大量に並ぶ関係上、《部族の炎》や《俗世の相談》を強力に使うことができる上、破滅の刻で追加された《巧みな軍略》がデッキの強化に一役買っており、大量のライブラリー操作・ドローによって意外なほどの安定性を誇っている。

その代償として相手の攻勢を防ぐカードは少なくなってしまっているが、最低限相手の速度を削ぎ落とす事ができればコンボを決めて勝つことは容易だろう。

それを証明するかのようにトップ8進出率は驚異の100%を誇っている。新たなコンボデッキがこのGP秋葉原の場で花開いた瞬間ともいえる。

 

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▲マナベースの脆弱性が取り沙汰される中、これらのカードを上手く使える数少ないデッキだ。

 

 

以上のように、旧枠モダン環境においてもコンボデッキは確かに存在するが、前評判とはその内訳が異なっている点が着目すべきポイントだろう。

 

前評判では《根囲い》によってウルザランドを揃える事で《トリスケリオン》等の重量級クリーチャーを展開する緑系の“トロン”と、《蘇生》《ゾンビ化》によって《怒りの天使アクローマ》を釣り上げる白か黒を軸にした“リアニメイトが意識すべきコンボデッキと言われていた。

 

参加者の間でもそういった情報は共有されていたようで、殆どのデッキのサイドボードに《なだれ乗り》等の土地破壊や《帰化》のようなアーティファクト対策が複数枚採用されていたし、《トーモッドの墓所》や《地の封印》も数多く確認できた。

アニメイトは最大勢力と予想されていたゾンビの《萎縮した卑劣漢》に弱い点も敬遠された理由だろう。

 

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▲有名になり過ぎたが故に見送られたアーキタイプたち。

 

 

全ての参加者が意識的にサイドを割いている状態でこれらのデッキが勝てるかと言えば、答えはNOだろう。結局の所、トロンもリアニメイトも参加者に意識された時点で「勝つためのデッキ選択」からは外れてしまったのかもしれない。

アネックス・ワイルドファイアも再供給ファイアも上記2種と比較するとややマイナー所のコンボデッキではあるが、筆者はこれらこそが「勝つためのデッキ選択」に他ならないと確信している。

 

 

・総評

以上がGP秋葉原で存在感を見せたデッキたちだ。

どれも開拓者たちが己の知識を結集した珠玉の一作となっている。

 

総評としては、黒赤ゾンビと赤単ゴブリンを意識する所から構築が始まっていたと分析できる。フェアデッキ対策を強く意識したジャンドミッドレンジと、《罠の橋》《物語の円》を搭載したコントロール組がその最たる例だろう。そして、研究が進みメタられ始めたトロンとリアニメイトを敢えて外し、別軸からの決着を試みるコンボデッキ組がその隙を衝くという構図だ。トロンとリアニメイトがメタゲームから消え去った事により、《怒りの天使アクローマ》の使用率が大幅に低下したことも重要だ。

 

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▲旧枠モダン最強のクリーチャーだが、今回はあまり活躍が見られなかった。

 

 

また、白単コントロールを除いて全員が赤を含んだデッキである事も特筆すべき点だ。《稲妻》《包囲攻撃の司令官》《紅蓮地獄》といった受けの広いカードに加え、《終止》《稲妻の天使》などの強力な多色カードに富む赤は二色目三色目として選ぶにはベストな選択だったのだろう。

 

全てが手探りの現状の旧枠モダンにおいて、デッキ構築・選択における読み合いは勝敗を左右する大きなターニングポイントとなり得る。それもその筈で、言ってしまえば誰も何が強いデッキなのか未だに分かっていないのだ。

しかし、そうした現状も2018年4月15日にようやく終わりを告げる。このGP秋葉原の結果が今後の旧枠モダンにおける原点となるに違いないからだ。

 

果たして開拓者たちが切り開いた地平を歩むものが現れるのだろうか。

それはまだ、誰にも分からない。

 

 

 

   

▲旧枠モダン界隈を震撼させたゴブリンの戦長が再録されるドミナリアを買いましょう。神ゲーことダークソウルも予約しましょう。あとこの間ネウロ全巻買って読み返したんですけど異常に面白かったんでこれも買いましょう。重要です。

 

(元記事掲載日時:2018/04/17)

第5回GP旧枠モダン 簡易まとめ

どうも、お久しぶりです。前回は某氏をリスペクトした文体で投稿しましたが、必要以上に消耗するので今回は普通に書かせていただきます。

最近は旧枠モダンを解説した動画や様々な記事が投稿され、情報が多くなってまいりました。新規参入の際には何よりも情報が大事なので、いい傾向だと思います。

そして最近一番のニュースは《吸収》の再録が発表されたことですね!

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18年前の根暗カウンターが帰ってくる!

Twitterでもお祭りになっていましたね。スタンダードの話もしろ。

 

そんなこんなで、12月15日に開催されたGP旧枠モダン、GP神田須田町のレポートを始めていきましょう・・・と、言いたいのですがまず最初に何点かお詫びがあります。

 

私は30人を超える規模の大会を甘く見ていました。

 

4回戦でほぼ全勝縛り、ただし3-1の半分はオポ次第で抜けという強烈な運ゲーになってしまいました。しかもその上で1回戦目に不戦勝が発生する追加参加を認めてしまいました。これに関して明確にご意見を頂いたわけではないのですが、仮にもGP(ジーピー)を名乗る大会としては不適当でした。今回の事態を見て、次回開催は32名厳守の5回戦での開催を約束させていただきます。もしよろしければご参加ください。

前述の通り、今回は事前の告知より人数が増えています。参加者33名です。そしてメタゲームのデータは取れませんでした

また、事前に告知しておりました配信に関してもトラブルが多く、無事に最後まで通しでできたのは決勝戦のみとなってしまいました。

以上の点をお詫びさせていただきます。

 

さて、肝心の最終結果を発表させていただきます。

1位:青白コントロール(《霊感》型・スイス3位)

2位:赤白青ビートダウン(スーサイドトリコ・スイス1位)

3位:青赤テンポ(《溶岩の猟犬》型・スイス2位)

4位:赤緑《猛烈に食うもの》(スイス5位)

5位:青白コントロール(《集中》型・スイス4位)

6位:赤緑白スクイーバインド(《オークの司書》型・スイス8位)

7位:白黒赤エンチャントコントロール(デイガマンサー・スイス6位)

8位:赤緑白スクイーバインド(《聖なるメサ》型・スイス7位)

 

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メサの冬

今回はなんといっても《聖なるメサ》が大活躍でした!

ラヴニカのギルド以降の流れとしては

①《鋼胴の甲虫》を得た緑系ビートダウン(通称8Moa)が各地で話題になる。

②8Moaに対して役割を持てない《荊景学院の戦闘魔道士》が減る(使い手が乗り換えただけ説もある)

③まさかの茶単トロンが直前で優勝

④本戦はアーティファクト対策必要か・・・?

というものがありました。

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8Moa:序盤~中盤の制圧力が高く、色も赤緑、緑白のバリエーションがある。

 

ここで各デッキを紹介していきたいと思います。

 

青白コントロール(2名)

《神の怒り》を擁する環境で白系コントロールが組めないわけがない、と常に環境に存在しながらも苦戦を強いられてきた青白コントロールがついにその名を轟かせました!

神の怒りや一部のカウンターなどの固定スロットはあれど、実はプレイヤーによって中身に大きく差の出るアーキタイプです。今回の優勝デッキは隙を見せないことに全力を尽くすパーミッション型で、ドローソースに《霊感》が採用されているのが特徴です。

対してもう一方のデッキは《集中》《連絡》を採用して、ハンドアドバンテージを稼ぐタイプでした。真逆とも言えるアプローチではありますが、最終目的は共通していて、『《聖なるメサ》のための土地を確保し、圧倒する』というものです。今回は見られませんでしたが、《ズアーの運命支配》によるロックを目指すもの、《怒りの天使アクローマ》《祖神に選ばれし者》を採用したリアニメイト型などの派生もあります。

旧枠モダンは絆魂持ちの大型生物や、ローウィンで新登場(11年前)したプレインズウォーカーなどのお手軽フィニッシャーが存在しないために苦戦を強いられるマッチアップも少なくないですが、今回の結果によってデッキパワーが本物であることが証明されたと言えるでしょう。しかも、来月からは《吸収》が使えます

 

赤白青ビートダウン(スーサイドトリコ)

《稲妻の天使》は強いが他が臭い。天使に魅了されて一度は組むも、土地の痛さに耐えられずに諦めたプレイヤーは数知れず・・・そんなトリコビートダウンもまた刃を研ぎ終えていたようです。

ペインランド11枚という脅威の自傷マナベースからは、なんと《サルタリーの僧侶》が繰り出されます!従来のトリコビートダウンでは《翻弄する魔道士》や《天使の従者》が採用されていた枠ですがどちらも不採用です。マナベースの都合上、本体火力の多い赤には基本的に不利なものの、《ヴェクの聖騎士》など焼かれない生物を採用することで相性を緩和していると言えるでしょう。

非常に攻撃的なデッキではあるものの、《地震》(また自傷してる)による一方的なスイープがあり、1マナクリーチャーの不採用などからいわゆるアグロデッキではなく、ミッドレンジデッキであることが伺えます。3色すべてに脅威が存在するため、この手のデッキにありがちな《物語の円》1枚で負けるといった事態も構築段階でケアされています。

 

この2つのデッキによる決勝戦がこちらです!

(※音が出ます。音を配信するつもりはなかった)

(※垂れ流しです)

www.youtube.com

 

スクイーバインド(2名)

旧枠モダン黎明期から存在するアーキタイプです。幾度となく解説されているため詳細は省きますが、今回は大会全体で3名の使用者が見られ、細かい構成はバラバラでした。決勝まで進んだ2名は《罠の橋》を採用しており、片方は《聖なるメサ》や《物語の円》まで入れたコントロール、片方は《オークの司書》を採用したコンボ重視のものでした。もう1つのタイプはこのフォーマットの定番といえる《獣群の呼び声》を採用したビートダウンプランの取れるものでした。

 

青赤テンポ

モダン神挑戦者決定戦を翌日に控えた元モダン神の専用機です。

旧枠モダンのハゾレトこと《溶岩の猟犬》による電撃戦を得意としていますが、なにかとサイドアウトされることが多いようです。残念。

前述の猟犬と、青い強力火力の《心霊破》によって"4"を射程に入れた、旧枠モダンには珍しいデッキです。

 

赤緑《猛烈に食うもの》

筆者の今回のお気に入りです。

マグニボア・ワイルドファイアではお馴染みの《猛烈に食うもの》君ですが、デッキ内のソーサリーを多めにしないといけないことから専用デッキを組む必要があり、デッキ構成に丸みがなかったり速度が足りなかったりで敬遠されていました。赤緑8Moaの登場によって完全に忘れ去られる・・・かと思ったのですがそうでもなかったようです。

《猛烈に食うもの》はやはり専用に組まれたデッキでのサイズが非常に大きく、火力で更地にした盤面を《すき込み》で固めたのちにすばやくゲームを終わらせることができます。黎明期でよく使われた《根囲い》《獣群の呼び声》のパッケージをさらに活用できるのが魅力の1つです。

 

赤白黒エンチャントコントロール(デイガマンサー)

吉祥寺の旧モ廃人の相棒です。《オーラ術師》《グレイブディガー》の2体を軸に1:1交換を繰り返してアドバンテージを稼いでいくタイプのコントロールデッキです。消耗戦の果てに繰り出される《包囲攻撃の司令官》が強烈で、速やかな破滅をもたらします。《最下層民》は《革命家チョー=マノ》とのコンボは搭載してないものの、《よじれた嫌悪者》《骨の壁》などの再生持ちクリーチャーにエンチャントするだけで対応できなくなるデッキも多いでしょう。もちろん、非コンボでも除去を兼ねた濃霧の役割を持つことのできる強力なカードです。

普段見ないカードが採用されることに定評がある旧枠モダンのデッキの中でも特に異様なデッキなのではないでしょうか。感覚が麻痺しているのでもうよくわかりませんけど……

 

以上を持ちまして今回のレポートを終了させていただきます。

次回開催は2月中を予定しています。その次はたぶん3月です。詳細が決まり次第また告知させていただきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

2018/9/16 第4回GP旧枠モダン メタゲームブレイクダウン

2018年9月16日。4度目となるGP旧枠モダンが秋葉原で開催された。旧枠モダン界の頂点を目指して集ったピットファイター満員御礼の24名。図らずも世界選手権と同規模での開催となり、事前告知通りの予選スイスラウンド4回戦+決勝3回戦が確定した。

また、『ラヴニカのギルド』のカード公開が予想よりも遅かったため、当初の予定である「『ラヴニカのギルド』収録カードを使用可とする。」というルールは撤回され、『基本セット2019』までのカードプールとなった。これによりプレイヤーたちは新規カードによるダークホースの出現を恐れることなく、慣れ親しんだデッキでGP旧枠モダンに臨むこととなった。

――かくして、世界最高峰のGP旧枠モダンが幕をあけたのである。 

 

今回のGP旧枠モダンは、旧枠モダンの隆盛に多大なる影響をもたらした広報の方が不参加(※諸説あり)であったため、代わりに筆者がまとめを作成することになった。

本文の形式、雰囲気は狐の社様をリスペクトさせていただく。拙文ご容赦願いたい。

 

www.inari9th.com

偉大なるリスペクト元

 

2018/9/16 GP旧枠モダン

フォーマット:旧枠モダン(~『基本セット2019』)

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なんという情報量、なんという多様性。恒例の円グラフもたわしやパジェロが当たりそうなほどにカラフルな出来映えである。

もはや常連ともいえるアーキタイプもあるが、今まで話にも上がらなかったような新たな勢力が多数見受けられる。

今回はそんな萌芽たちと、激戦を制してTOP8入賞を果たした強者を中心に解説させていただこう。

 

 

 

・蘇るもの

 今回のGP旧枠モダンを語る上で外せないであろうデッキから語らせていただく。

マジックの勝負はメインデッキの60枚に加え、サイドボードの15枚を用いることは誰もが知っているだろう。サイドボードは自身の苦手とするデッキへの対策や、環境に存在するコンボデッキを機能不全にするためのカードを採用するのが基本だ。

だがもし、これから対戦するデッキがまったく読めない場合は?

そんな時、人は無難な対策カードを取ることになる。通常メインデッキで触れることのできないエンチャントやアーティファクトへの対策、追加のクリーチャー除去、そして――

 

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無難な墓地対策

《トーモッドの墓所》はあらゆるデッキへと投入できる無難な墓地対策カードだ。しかしながら、過去のGP旧枠モダンにおいてはほとんど活躍することなくサイドボードを圧迫し続けていた。

4度目の開催となるこのGP旧枠モダンで、賢者たるプレインズウォーカーは同じ過ちを繰り返すのだろうか?答えはである。

旧枠モダンに取り憑かれた一部のプレイヤーは、この《獣群の呼び声》のフラッシュバックを封じるくらいしか役目のない《トーモッドの墓所》をカード未満であるとしてサイドボードから抜き去ったのだ。

かくして、忘却の彼方にあったデッキが蘇ったのである。

 

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もはや存在しないとは言わせない。

黒緑リアニメイト

旧枠モダンでは組みづらい対抗2色の組み合わせではあるものの、墓地肥やし要因である《根囲い》や、フィニッシャーを兼ねることもある《よじれた嫌悪者》によって比較的安定したマナベースを実現している。

《よりよい品物》はあまり見かけることのないカードだったが、このデッキにおいては《獣群の呼び声》の象トークンによって手札を入れ替えたり、除去されそうになったフィニッシャーを生贄に次なる脅威を用意したりと様々な役割がある。

今回の成績は振るわなかったものの、今後定番として定着することもありうる、要注目のアーキタイプだ。

 

そしてリアニメイトは黒だけにあらず、白いリアニメイトデッキにも注目だ。

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大金持ちになれるぞ!

緑白リアニメイトはアグロデッキを強く意識したものとなっている。
従来の"白いリアニメイトといえば《怒りの天使アクローマ》"という固定概念を覆し、彼女の採用枚数はわずか1枚に抑えられている。

ベースとなるのはいわゆる緑白スレッショルドの《根囲い》《獣群の呼び声》《秘教の処罰者》パッケージである。リアニメイト専用カードを極力減らすことでデッキの安定性が高められている。

諸般のトラブルによりトップ8入賞は逃してしまったものの、2桁のライフを回復する爽快感、そして高い勝率がデッキの強さを物語っている。

 

 

 ・戦場の織り手

 旧枠モダンは除去が強い。現在のスタンダードにはない能動的な4マナの全体除去が2種存在するほか、単体除去の傑作である《終止》、黎明期より最強の火力呪文として君臨し続ける《稲妻》がある。

仮想的も定まりかけている今、コントロールデッキが隆盛するのは必然であると言えよう。

 

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一面の沼に咲く"華"

まずは使用者の多かった黒単コントロールを紹介しよう。

基本となる動きは《ファイレクシアの闘技場》で手札を確保し、《もぎとり》《燻し》などの優秀な除去で盤面をコントロール、最後は回復も兼ねた《堕落》や、《消えないこだま》によって対戦相手の勝ち手段を根こそぎ奪い勝利するのだ。おっと、今回は《触れられざる者、フェイジ》も活躍していたね。

優秀な除去が多いのもあるが、黒である大きな利点は手札破壊が使えることだろう。《強迫》の存在によって対コントロールが非常にやりやすくなっている。

単色デッキではあるが、除去の枚数、採用するクリーチャーによって非常に個性が出るデッキが黒単コントロールだ。今回は惜しくもTOP8進出ならずであったが、興味を持った方はぜひ自己の表現として黒単コントロールを握ってみて欲しい。

 

 

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ロングゲームの覚悟はあるか?俺にはある。

もうひとつのコントロールの王道、青白コントロールを忘れてはいけない。
黒単コントロールは必殺技を繰り出すデッキだが、こちらは相手が力尽きるまで真綿で絞めるデッキだ。デッキの大半がいわゆる"耐える"カードで構成されており、致命的な一撃を《雲散霧消》や《巻き直し》などで打ち消すことができる。

《聖なるメサ》《近づきがたい監視塔》は防御のカードだが、最後には万策尽きた対戦相手をついばむフィニッシャーとしての顔も持ち合わせている。

派生・同系統のデッキとしてロックデッキであるズアーの運命支配、黒を入れて手札破壊やアドバンテージの確保を可能にしたエスパーコントロールも存在する。

いずれも本戦では苦戦を強いられたデッキだが、必ず最適解となるアプローチが存在するアーキタイプであると筆者は考えている。

 

 

さて、ここからはTOP8へと駒を進めたいわゆる"勝ち組"デッキを紹介していこう。

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旧枠モダンにあるまじき(ならではの)パワーカードたち

今回最多数のプレイヤーが選択し、また最も多く決勝進出を果たしたナヤミッドレンジから紹介しよう。

強いけど勝てないと言われがちな《獣群の呼び声》だが、やはり旧枠モダンにおけるパワーカードは"象"だろう。《獣群の呼び声》表裏からの《包囲攻撃の司令官》は中途半端なデッキでは歯が立たない程の強力な動きだ。

そして何よりも、旧枠モダンのコラコマこと《荊景学院の戦闘魔道士》による対応範囲の広さがこのデッキの地位をより磐石なものにしているのだ。

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KK

旧枠モダン勢にとっては親の顔より見たカードかもしれないだろう。キッカー赤で《ショック》、キッカー白で《粉砕》、その両方使うこともできるわかりやすいアドを取るクリーチャーだ。2点の方では部族デッキの使うロードや、《包囲攻撃の司令官》を落とせる他、通常赤では触れない《ヴェクの聖騎士》《サルタリーの僧侶》といったプロテクション(赤)を除去することができる。白モードの標的はもっぱら《罠の橋》だが、《精神石》や《拷問台》など、案外対象に取れるものは多い。ここまでテキスト読み上げ。プレーンシフト版では隠されているが、部族エルフであることも見逃せないだろう。実際に今回参加していたエルフデッキにも4枚採用されている。

 

今回TOP8入りを果たしたものにはかつてアングリーハーミットと呼ばれていたデッキをリメイクしたものもあった。土地破壊を得意とするコントロールデッキだが、《獣群の呼び声》デッキであることからナヤミッドレンジに分類されていただいた。

旧枠モダンには《なだれ乗り》《すき込み》などの、現代では許されない優秀な土地破壊カードが揃っている。土地事故を誘発させることでのイージーウィンはもちろんのこと、《樹上の村》《フェアリーの集会場》などの強力なミシュラランドを能動的に処理でき、ナヤミッドレンジの対応力をさらに高めた構築と言えるだろう。

 

ナヤミッドレンジのカードパワーの高さ、メインボードでの対応力の広さ、間違いない、ナヤは旧枠モダン界のジャンドである(意味不明)

 

 

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ついに来たれり、青いビートダウン

青緑グランビルもTOP8入りを果たしたデッキだ。

グランビルといえば《空飛ぶ男》や《雲のスプライト》などの1マナ飛行クリーチャーを連想しがちだが、今回は不採用。代わりを務めるのはリターンの大きい《セファリッドの警官》だ。そんな3マナ1/1の攻撃をサポートするのはイニストラードを覆う影で再録された《かそけき翼》を始めとする大量のオーラ。前回のGP旧枠モダンでも話題になったが、《稲妻》環境である旧枠モダンでは《巨大化》はさながら修正値の大きい《顕在的防御》として機能し、オーラによるサイズアップも同様に除去耐性となることが多いのである。

警官が引けなかった場合のプランとして《マーフォークの女族長》が採用されている。事前に注目を集めていた緑単ストンピイやエルフは除去を苦手としており、それらに対しての制圧力は計り知れない。出遅れたデッキへのイージーウィンも期待できる、環境に合ったデッキ選択である。

 

 

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一切の隙なし

そして一際異彩を放っていたデッキが青緑コントロールである。もはや筆者でも分類がよくわからないためコントロールとさせていただく。

《フェアリーの集会場》は非常に強力な土地だが、《空飛ぶ男》などを用いたクロックパーミッションでは攻撃に3枚の土地を寝かすことが大きなネックとなっていた。しかし《種子生まれの詩神》があれば攻撃しつつ構えることができるのだ!

デッキの全貌は確認できなかったが、中・低速デッキへの高い殺意を持ったデッキであることは間違いないだろう。アグロデッキの対策によって低速化が進む旧枠モダンに一石を投じる素晴らしいデッキだ。

 

 

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こっちの山が上です

異彩の放ちっぷりなら何にも負けないであろうバベルもまたTOP8へと勝ち進んだデッキである。ネタデッキとして話題になりがちなバベルだが、アメニティードリーム吉祥寺店様で行われたGPTで幾度も勝ち越しており、地力の高さが伺える。

そもそも組めるだけのカードがあるの?と言われることもあるが、愚問である。カラーこそエスパーでほぼ固定されているものの、240枚の内容はしばしば議論に上がり、コントロール、リアニメイト、《死闘》バベルなど様々な候補が存在する。現在のデッキは飛行生物と除去がメインのようだ。

旧枠モダンにおいてはサーチカードが《魔性の教示者》しかないため、《機知の戦い》での勝利は難しいものの、相対する側にとっては何が入ってるのかすらわからないデッキと戦いつつ、突然勝利条件を満たしたエンチャントが降ってくる恐怖と戦わねばならないのだ。もちろんドロー次第で展開が大きく変わるので、サイド後の対戦も油断はできない。

バベルは、どこまで高みを目指すのだろうか。

 

 

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最速の部族

ゴブリンは3大会連続TOP8入賞となった。

《ゴブリンの戦長》の加入によって強デッキの地位を確立したものの、常に対策を意識されていることから使用者はあまり多くない。しかし意識されつつも勝ち抜くだけのパワーがあり、ベストデッキの1つであることは疑いようがないだろう。メインデッキはいわゆる固定スロットが多いが、《火葬》の有無、《ゴブリンの手投げ弾》の枚数、《怒鳴りつけ》の採用など、火力呪文の選択において差が出ることが多いようだ。

もはや語りつくしたようなデッキではあるが、メタゲームに合わせて細かなチューンを求められるデッキでもある。ぜひ挑戦して欲しい。

 

 

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UR Delver(大嘘)

準優勝の青赤テンポは、ゴブリンに負けずとも劣らない高速デッキだ。

バーンと見紛う大量の赤の火力呪文に加え、青の傑作火力《心霊破》があるほか、《渋面の溶岩使い》へと薪をくべるキャントリップ、パワーカードの《マナ漏出》がサポートを固める。

中でも《溶岩の猟犬》は注目のカードで、旧枠モダンのハゾレトとして名高いカードだ。《稲妻》圏外であるタフネス4が強力だとか、火力呪文でブロッカーがいなくなるからダメージが通りやすいとかの文字数稼ぎにしかならない解説はいらない。前のめりなデッキの《溶岩の猟犬》は強い、人が死ぬ、ハゾレト、なのである。

 

しかしこのデッキはある問題を抱えている。青と赤は対抗2色の組み合わせであるためにマナベースが非常に苦しい。2色を供給する土地は《シヴの浅瀬》、《渋面の溶岩使い》のための単色ペインランドことフェッチランド……。前述の《心霊破》《溶岩の猟犬》もあわせて非常に自傷ダメージが多い。《溶岩の猟犬》が防戦に使いづらいのもあり、「いかにして攻め続けるか」が鍵となる。前述のスーサイド要素もあり、1つのミスで瓦解することもあるデッキなのだ。

プレイングの難しいデッキではあるが、それだけ実力の出るデッキでもあるので興味のある方は臆せずに組んでみて欲しい。

 

 

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虚無の頂点に立ったのは《虚空》だった。

最後は優勝デッキである赤黒コントロールを紹介する。
除去に長けた2色の組み合わせはあらゆるリソースを根こそぎ破壊していく。《友なる石》《精神石》によるマナ加速からの《なだれ乗り》を擁しており、コントロールでありながらも能動的なブン回りがあるのが特徴だろう。リセットカードには《燎原の火》を採用しており、マナファクトの重要さが見て取れる。

《グレイブディガー》はこのデッキの要の1つであり、役目を終えた《ネクラタル》の再利用や、対処された《包囲攻撃の司令官》の回収を担う。サイクリングした《よじれた嫌悪者》を戦場に呼ぶために使うことさえあるのかもしれない。とにかく、《グレイブディガー》の存在によって除去されて困るクリーチャーがいない=自身のクリーチャーを遠慮なくリセットに巻き込めるようになっている。

このデッキをプレイする上で頭に入れておきたいのはやはり《虚空》の宣言だろう。盤面の脅威を対処できるだけでも強いが、手札も攻められるようにカードプールは把握しておきたい。2で宣言すると自身のマナファクトが壊れてしまうことには注意しよう。

 

いかがだっただろうか。

旧枠モダンはまだまだ研究の途上である。《永劫の輪廻》コンボやトロンそしてエターナルグリーンなどまだまだ最適な形が見つからずにいるデッキがまだまだあるのだ。現に今回も、想像もしていなかったような新たなデッキが多数活躍したように。万人受けする遊び方とはいえないが、旧枠モダンは楽しい。もし興味を持った方がいたら、ぜひ声をかけて欲しい。次のチャンピオンはあなたかもしれないのだ。

 

最後に改めて、優勝おめでとう!

 

 

 

 

 

 

こぼれ話

今回のGP旧枠モダンを語る上で、外せない話がある。

多くのプレイヤーが、「存在しないデッキをメタっていた」ことだ。

 ツイートで触れたのはTOP8だが、それ以外にも赤いデッキをプレイした多くのプレイヤーがサイドに過激な対策カードを取っていた。

白単、やはり恐ろしいデッキである。

旧枠モダンのルール

グランプリ名古屋2018のサイドイベントの1つに旧枠モダンが採用されました。

これから旧枠モダンを組む人のため、あるいはルールの確認ページとして案内記事を再度書かせていただきます。

 

1.使用カード

スカージ・第7版以前のカード枠(いわゆる旧枠)のモダンのカードが使用可です。

プロモーションカードも同様の扱いとなり、《闘技場/Arena》と《大アナグマ/Giand Badger》が使用可能です。

ただし初出が8版以降である以下のカードは使用不可です。

《闇の腹心/Dark Confident》

《貴族の教主/Noble Hierarch》

《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》

《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine》

《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》

《光と影の剣/Sword of Light and Shadow》

 

また、禁止制限は本来のモダンに準拠としますので、以下のカードも同様に使用不可です。

《花盛りの夏/Summer Bloom》

 

上記の条件をまとめたカードリストがこちらです(リンク先は英語)。

scryfall.com

 

上記の条件を満たすカードであれば版・イラスト問わず使用可能です。

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2.特殊ルールなど

マリガンに関するルールやレジェンド・ルール、マナ・バーンなどはありません。

通常遊ばれているモダンと同様です。

 

それでは、よい旧枠モダンライフを!

【虚無】モダンオールドスクールをやりました。

表題の虚無を遊んできました。

遊んだ感想や、盤面の様子はTwitterに上げた通りです。

 黒単トロンvs青黒邪眼コントロールでした。

 

カードリストは以下のリンクの199枚に《闘技場/Arena》を加えた200枚(基本土地含む)です。

https://scryfall.com/search?as=grid&order=name&q=f%3Amodern+%28e%3Aatq+OR+e%3Aarn+OR+e%3Afem+OR+e%3Aleg+OR+e%3Aleb+OR+e%3Adrk%29

 

ご覧になりましたか?

恐らく見ててつらいと思います。私もつらかったです。

眺めた感想は、

・打ち消し呪文が《呪文破/Spell Blast》《霊魂放逐/Remove Soul》《緊急阻止/Flash Counter》の3種しかない

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カードであるとは言いがたい


・サイズを問わない除去は《神の怒り/Wrath of God》《凄腕の暗殺者/Royal Assassin》《恐怖/Terror》《氷の干渉器/Icy Manipulator》

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とてもカード!

そんな感じでカードを眺め、単に《ヨーグモスの悪魔/Yawgmoth Demon》が使いたいから組んだのが以下のデッキです。

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弱いトロンを組むのが好きなフレンズ

《恐怖》はいわずもがな、《衰弱/Weakness》は対黒のマスターピースで、《恐怖》で対処できない《凄腕の暗殺者》、《惑乱の死霊/Hypnotic Specter》を綺麗に対処できます。

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また、このモダンオールドスクールとかいうやつは《骨の壁/Wall of Bone》がとにかく硬いのですが、飛行である《ヨーグモスの悪魔》と《巨大戦車/Juggernaut》で乗り越えることができます。

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そしてトロン探し兼アドバンテージ源兼相手の干渉器妨害で《吠えたける鉱山/Howling Mine》と《秘宝の障壁/Relic Barrier》のパッケージを採用。

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といった具合に、普通の旧枠モダンではなかなか見かけないカードを採用しました。

こうして謎のフォーマットで使うことで、普段よく遊ばれている普通の旧枠モダンでも通用するカードが見つかるかもしれないかと思ったからです。

 

 

 

 

 

 

 

結果:氷の干渉器は強い!

 

 

 

 

 

 

そんなモダンオールドスクールですが、9月16日のGP旧枠モダンに持って行きます!

よかったら組んでみてね!

 

おわり