どうも、お久しぶりです。前回は某氏をリスペクトした文体で投稿しましたが、必要以上に消耗するので今回は普通に書かせていただきます。
最近は旧枠モダンを解説した動画や様々な記事が投稿され、情報が多くなってまいりました。新規参入の際には何よりも情報が大事なので、いい傾向だと思います。
そして最近一番のニュースは《吸収》の再録が発表されたことですね!
Twitterでもお祭りになっていましたね。スタンダードの話もしろ。
そんなこんなで、12月15日に開催されたGP旧枠モダン、GP神田須田町のレポートを始めていきましょう・・・と、言いたいのですがまず最初に何点かお詫びがあります。
私は30人を超える規模の大会を甘く見ていました。
4回戦でほぼ全勝縛り、ただし3-1の半分はオポ次第で抜けという強烈な運ゲーになってしまいました。しかもその上で1回戦目に不戦勝が発生する追加参加を認めてしまいました。これに関して明確にご意見を頂いたわけではないのですが、仮にもGP(ジーピー)を名乗る大会としては不適当でした。今回の事態を見て、次回開催は32名厳守の5回戦での開催を約束させていただきます。もしよろしければご参加ください。
前述の通り、今回は事前の告知より人数が増えています。参加者33名です。そしてメタゲームのデータは取れませんでした。
また、事前に告知しておりました配信に関してもトラブルが多く、無事に最後まで通しでできたのは決勝戦のみとなってしまいました。
以上の点をお詫びさせていただきます。
さて、肝心の最終結果を発表させていただきます。
1位:青白コントロール(《霊感》型・スイス3位)
2位:赤白青ビートダウン(スーサイドトリコ・スイス1位)
3位:青赤テンポ(《溶岩の猟犬》型・スイス2位)
4位:赤緑《猛烈に食うもの》(スイス5位)
5位:青白コントロール(《集中》型・スイス4位)
6位:赤緑白スクイーバインド(《オークの司書》型・スイス8位)
7位:白黒赤エンチャントコントロール(デイガマンサー・スイス6位)
8位:赤緑白スクイーバインド(《聖なるメサ》型・スイス7位)
今回はなんといっても《聖なるメサ》が大活躍でした!
ラヴニカのギルド以降の流れとしては
①《鋼胴の甲虫》を得た緑系ビートダウン(通称8Moa)が各地で話題になる。
②8Moaに対して役割を持てない《荊景学院の戦闘魔道士》が減る(使い手が乗り換えただけ説もある)
③まさかの茶単トロンが直前で優勝
④本戦はアーティファクト対策必要か・・・?
というものがありました。
ここで各デッキを紹介していきたいと思います。
青白コントロール(2名)
《神の怒り》を擁する環境で白系コントロールが組めないわけがない、と常に環境に存在しながらも苦戦を強いられてきた青白コントロールがついにその名を轟かせました!
神の怒りや一部のカウンターなどの固定スロットはあれど、実はプレイヤーによって中身に大きく差の出るアーキタイプです。今回の優勝デッキは隙を見せないことに全力を尽くすパーミッション型で、ドローソースに《霊感》が採用されているのが特徴です。
対してもう一方のデッキは《集中》《連絡》を採用して、ハンドアドバンテージを稼ぐタイプでした。真逆とも言えるアプローチではありますが、最終目的は共通していて、『《聖なるメサ》のための土地を確保し、圧倒する』というものです。今回は見られませんでしたが、《ズアーの運命支配》によるロックを目指すもの、《怒りの天使アクローマ》《祖神に選ばれし者》を採用したリアニメイト型などの派生もあります。
旧枠モダンは絆魂持ちの大型生物や、ローウィンで新登場(11年前)したプレインズウォーカーなどのお手軽フィニッシャーが存在しないために苦戦を強いられるマッチアップも少なくないですが、今回の結果によってデッキパワーが本物であることが証明されたと言えるでしょう。しかも、来月からは《吸収》が使えます。
赤白青ビートダウン(スーサイドトリコ)
《稲妻の天使》は強いが他が臭い。天使に魅了されて一度は組むも、土地の痛さに耐えられずに諦めたプレイヤーは数知れず・・・そんなトリコビートダウンもまた刃を研ぎ終えていたようです。
ペインランド11枚という脅威の自傷マナベースからは、なんと《サルタリーの僧侶》が繰り出されます!従来のトリコビートダウンでは《翻弄する魔道士》や《天使の従者》が採用されていた枠ですがどちらも不採用です。マナベースの都合上、本体火力の多い赤には基本的に不利なものの、《ヴェクの聖騎士》など焼かれない生物を採用することで相性を緩和していると言えるでしょう。
非常に攻撃的なデッキではあるものの、《地震》(また自傷してる)による一方的なスイープがあり、1マナクリーチャーの不採用などからいわゆるアグロデッキではなく、ミッドレンジデッキであることが伺えます。3色すべてに脅威が存在するため、この手のデッキにありがちな《物語の円》1枚で負けるといった事態も構築段階でケアされています。
この2つのデッキによる決勝戦がこちらです!
(※音が出ます。音を配信するつもりはなかった)
(※垂れ流しです)
スクイーバインド(2名)
旧枠モダン黎明期から存在するアーキタイプです。幾度となく解説されているため詳細は省きますが、今回は大会全体で3名の使用者が見られ、細かい構成はバラバラでした。決勝まで進んだ2名は《罠の橋》を採用しており、片方は《聖なるメサ》や《物語の円》まで入れたコントロール、片方は《オークの司書》を採用したコンボ重視のものでした。もう1つのタイプはこのフォーマットの定番といえる《獣群の呼び声》を採用したビートダウンプランの取れるものでした。
青赤テンポ
モダン神挑戦者決定戦を翌日に控えた元モダン神の専用機です。
旧枠モダンのハゾレトこと《溶岩の猟犬》による電撃戦を得意としていますが、なにかとサイドアウトされることが多いようです。残念。
前述の猟犬と、青い強力火力の《心霊破》によって"4"を射程に入れた、旧枠モダンには珍しいデッキです。
赤緑《猛烈に食うもの》
筆者の今回のお気に入りです。
マグニボア・ワイルドファイアではお馴染みの《猛烈に食うもの》君ですが、デッキ内のソーサリーを多めにしないといけないことから専用デッキを組む必要があり、デッキ構成に丸みがなかったり速度が足りなかったりで敬遠されていました。赤緑8Moaの登場によって完全に忘れ去られる・・・かと思ったのですがそうでもなかったようです。
《猛烈に食うもの》はやはり専用に組まれたデッキでのサイズが非常に大きく、火力で更地にした盤面を《すき込み》で固めたのちにすばやくゲームを終わらせることができます。黎明期でよく使われた《根囲い》《獣群の呼び声》のパッケージをさらに活用できるのが魅力の1つです。
赤白黒エンチャントコントロール(デイガマンサー)
吉祥寺の旧モ廃人の相棒です。《オーラ術師》《グレイブディガー》の2体を軸に1:1交換を繰り返してアドバンテージを稼いでいくタイプのコントロールデッキです。消耗戦の果てに繰り出される《包囲攻撃の司令官》が強烈で、速やかな破滅をもたらします。《最下層民》は《革命家チョー=マノ》とのコンボは搭載してないものの、《よじれた嫌悪者》《骨の壁》などの再生持ちクリーチャーにエンチャントするだけで対応できなくなるデッキも多いでしょう。もちろん、非コンボでも除去を兼ねた濃霧の役割を持つことのできる強力なカードです。
普段見ないカードが採用されることに定評がある旧枠モダンのデッキの中でも特に異様なデッキなのではないでしょうか。感覚が麻痺しているのでもうよくわかりませんけど……
以上を持ちまして今回のレポートを終了させていただきます。
次回開催は2月中を予定しています。その次はたぶん3月です。詳細が決まり次第また告知させていただきますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。