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【旧枠モダン短編】《炎の供犠/Immolation》

2021年9月7日。

イニストラード:真夜中の狩りプレビュー期間の真っただ中。

誰もが期待していなかった、誰もが予想していなかった。

旧枠モダンへの追加カード。

その名は《炎の供犠/Immolation》。

この記事は、そんなリミテ用コモンに喜んだ一人の感情の記録である。

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《炎の供犠/Immolation》 (R)

エンチャント -オーラ

エンチャントされているクリーチャーは+2/-2の修正を受ける。

ごくシンプルなテキストだ。

《血の渇き/Blood Lust》と並び、パワーを上げてタフネスを下げる赤のカードの祖である。*1

捨て身の攻撃、諸刃の剣といったイメージの非常に赤らしいカードだ。

第4版以来16年ぶりの再録となるカード、果たして旧枠モダンに居場所はあるのだろうか。

 

……答えはイエスである。

 

 

赤単バーン。

《稲妻》《火葬》という傑作呪文の下に《ショック》が4枚並んでいるという、ある種衝撃的なデッキだ。*2

旧枠モダンでたびたび見られる"あまりにも見た目が弱そうな割に実は強いデッキ"の1つだが、明確に苦手とするデッキが存在する。

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Selesnya Control(大嘘)

(画像はhttps://note.com/legaponmof/n/nf2c160951a7c#wVO88からお借りしました。)

オーランカー。《オーラトグ》*3に《怨恨》を食べさせてすくすくと成長させる健康的なデッキだ。

オーラトグは火力呪文に合わせてエンチャントを食べてしまうため、かの稲妻先生であっても手を焼くクリーチャーである。

そんなオーラトグを育てて《魂の絆》でライフを回復する、赤いデッキにとっては悪夢のような存在である。

オーランカーは現旧枠モダンでもトップクラスの速度を持つデッキであり、メイン4枚の《地の封印》もあって現在のTier1*4であるカーミックボンバーに非常に有利なデッキとして注目を集めている。*5

 


そんなオーラトグを赤1マナで処理できるカード、それが炎の供犠なのだ。

"旧枠モダンの環境"とやらはコモン1枚でも波紋を生むのである。

これからのカード公開も、目が離せないものとなるだろう。

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余談だが炎の供犠はシャンダラーRTAでも大活躍している。飛行ブロッカーの排除や《シヴ山のドラゴン》強化による時間短縮はもちろんのこと、詰みがちな《鬼火》を綺麗に処理することができる非常に重要なカードだ。赤のApprentice初期デッキに最初から2枚投入されているので間違って売らないように注意したい。なお赤のボス戦時に自身のシヴ山のドラゴンにエンチャントしてしまうと稲妻1枚圏内となってしまうため非常にリスキー。他の色のボスに関しても安定を取るならば手札に抱えておくのが無難。

 

*1:"流動石"により赤の印象が強いが、黒にもたびたび登場する。最新の物では《モーギスの好意》。最近は青いクリーチャーも起動型能力で同様の挙動をしがち。

*2:とてもショッキングだね。

*3:ヨシ!

*4:当社調べ

*5:当社調べ